寝れない夜のお供に

 寝れないんで書きます。ブログ書いてる人の憧れNo.1記事(?)はやっぱり映画のレビューだと思うんですよね。それも流行りに乗ったアクション映画(立川で爆音上映とかやってるやつ←偏見)ではなく、フランス映画とかフィンランド映画だとかの知識階級人御用達のような映画レビュー。これやってる人はかっこいいし、頭良さそうだし、なんか洒落乙なリストランテでワインを頼み、年代とか銘柄とかを聞かれてもないのに言ってそうだよね(特定の個人を批判する意図ではありません)。だから俺も映画レビューを書いてみようと思いました。でも映画見てないので架空の映画をレビューします。

 

 「モン・ルージュの西方へ」を観ました。久々にフランス映画だったんだけど、余り癖がなくすんなり入れる世界観でよかった。監督はオーバン・アラス。前作までの壮大な作りから一転し、故郷の町に15年ぶりに帰ってきた男の視点を細やかに描き切った作品。前作のファンからは批判が集まりそうだけど、僕は今作のミニマルな感じが、監督の新境地を開拓できてて好感が持てた。展開は本当に地味であらすじだけで満足できる人はwikiで十分だと思うww。この作品の見所は路地裏の湿気や、坂の上のパン屋の匂い、丘を駆ける風の爽やかさ、使い古した万年筆の軋み等々の臨場感を絵だけで表してるところなんですよね!言い忘れていましたがこれは「ほぼ」無声映画です!!最後のシーンは、せっかく帰ってきた街にも見放された男がつぶやく別れの台詞なんですが、ここだけ音声が入っています。この台詞を大どんでん返しと取るか、ハッピーエンドと取るか、バッドエンドと取るか見る人によって意見が異なるっていう凝った作りになっています。ちなみに僕は一回目はバッドエンドと思いましたが、中盤の伏線に気づいたあとに見た二回目はハッピーエンドに感じました。どんな伏線かは皆さんの目でお確かめ下さい^^

「モン・ルージュの西方へ」☆☆☆☆★ 4.0/5.0

 

 いや、ごめんて深夜に書いてるから許してよ。こういうのたまにやるかも。飽きずに読んでな。またね。