午前二時三十三分の暗がり
溺れる思索
半透明失明
会社で仲いい人々と我が家ですき焼きパーティーをしました。最近はパリピ分がものすごいのでヤバイよ(?)。呼んだメンバーはもはや互いに気を使ったりしない仲なのでとても楽ですね。後輩ちゃんは気を使ってくれているけれどそれには甘えておこう。
まあみんなそれなりにいい年なので酒が進めば人生とは?幸せとは?みたいな話になってしまいます。俺たちは弱い人間なので、幸せの大枠は誰かと人生の時間をいかに共有できるかに集約して考えてしまう。自分だけで上手く歩ける人は、また違う幸せの枠組みが見えているのかなあと想像だけしてる。結婚間近のやつとか、彼氏と同棲しているやつ、お見合いを考えているやつ、とりあえず二次元と言っておくやつ。しあわせになりたいと思うけど、俺の幸せは何?と聞かれてもなんて答えればいいのか分からんかった。そのへんで女の子引っ掛けてセックスすればいいじゃんと言われた。適当に彼女作ってキャッキャすればいいじゃんと言われた。それならどっか風俗行ったほうが精神衛生上良さそうだなあとおもった。ある面では今の生活に満足しているんだろう。飲んだり遊んだりできる友達が身近にいてそれで時間をやり過ごせる。彼女なりパートナーなり相方なりなんなり欲しいとは思うけれど、どこかやっぱりまだ怖いんだと思う。まだ自分の中では片付いてない部分が多い気がしているから。
二十代後半ってなると、まだわからない事柄はあるにしても大体将来の選択肢が固定されてしまっていると思う。選ぶようなことはあるとは言っても、転職、結婚くらいがせいぜいでしょう。転職に至ってはあまり考えた人生じゃなかったせいでそもそも選択肢なんてほぼないし。お金があればある程度幸せなのは間違いないけれど、老後を考えるほど長生きしようとは思っていない。それなりに見えていることが多くなったせいで、見えなくなったものが多いね。
クレイジーくれ意地。そこのゴミ袋取ってよ、残飯詰めるからさ。
皿洗って、シャワー入って、明日はゴミの日じゃないって気付こうか。
明けまして賀正
寝れない夜のお供に
寝れないんで書きます。ブログ書いてる人の憧れNo.1記事(?)はやっぱり映画のレビューだと思うんですよね。それも流行りに乗ったアクション映画(立川で爆音上映とかやってるやつ←偏見)ではなく、フランス映画とかフィンランド映画だとかの知識階級人御用達のような映画レビュー。これやってる人はかっこいいし、頭良さそうだし、なんか洒落乙なリストランテでワインを頼み、年代とか銘柄とかを聞かれてもないのに言ってそうだよね(特定の個人を批判する意図ではありません)。だから俺も映画レビューを書いてみようと思いました。でも映画見てないので架空の映画をレビューします。
「モン・ルージュの西方へ」を観ました。久々にフランス映画だったんだけど、余り癖がなくすんなり入れる世界観でよかった。監督はオーバン・アラス。前作までの壮大な作りから一転し、故郷の町に15年ぶりに帰ってきた男の視点を細やかに描き切った作品。前作のファンからは批判が集まりそうだけど、僕は今作のミニマルな感じが、監督の新境地を開拓できてて好感が持てた。展開は本当に地味であらすじだけで満足できる人はwikiで十分だと思うww。この作品の見所は路地裏の湿気や、坂の上のパン屋の匂い、丘を駆ける風の爽やかさ、使い古した万年筆の軋み等々の臨場感を絵だけで表してるところなんですよね!言い忘れていましたがこれは「ほぼ」無声映画です!!最後のシーンは、せっかく帰ってきた街にも見放された男がつぶやく別れの台詞なんですが、ここだけ音声が入っています。この台詞を大どんでん返しと取るか、ハッピーエンドと取るか、バッドエンドと取るか見る人によって意見が異なるっていう凝った作りになっています。ちなみに僕は一回目はバッドエンドと思いましたが、中盤の伏線に気づいたあとに見た二回目はハッピーエンドに感じました。どんな伏線かは皆さんの目でお確かめ下さい^^
「モン・ルージュの西方へ」☆☆☆☆★ 4.0/5.0
いや、ごめんて深夜に書いてるから許してよ。こういうのたまにやるかも。飽きずに読んでな。またね。